餅による恣意 

ゲームとか、株とか、本とか(^u^)

つまりは待つ

 株取引はタイミング。先人が口を酸っぱくして注意することだ。

 待ちが大半でエントリーは一瞬。ブレイクアップまたはブレイクダウンを探す作業。私がそれを重要視したのは、つまりは損切りを簡単に見つけられるから。大凡のサポートを普段から探しておいて、その付近に落ちてきた時なんかに注視する。このタイミングを逃してしまうと高値を掴んでしまう。売り目線が分からないと、掴んだ所が天辺になる。

 市場を見ていると欲しくなる。明確な根拠もなく上がると思う。しかしデイなんかだと寄り付きを逃すと、そのほとんどがボラが小さく手数料すらとれないか、もしくは下がって差額と手数料のダブルパンチをもらうことになる。買った時点で平均取得単価は上がり、売っても上がる。値幅をとるなら売買手数料以上のリターンが最低でも望めるくらいの銘柄を探さなくてはならない。そしてそんな銘柄はベテランのデイトレーダーが潜伏しているので、値動きに翻弄されて負けることになる。置いていた損切りを刈られてそこから上昇なんて目に合う。

 投資は銘柄選びで勝ちか負けか決まっている。

 だからつまりは日頃の努力が物を言う。センスと経験値、もしくは普段からの下調べ。それで後はひたすら勝てる所を待つ。待って待って待つ。買いたいと思って買ったら負け。

 後は胆力。自信がある時に飛び込めないと、悩んでいる間に値段がどんどん動いてダークサイドが大きくなる。置こうと思っている損切りラインからどんどん遠くなる。根拠のある損切りを設けられているなら、素早くエントリーできる。初動を探し、値動きを観察して、思う通りならエントリー。怖くなったら見送る。

 怖いとは自信が無いということ、経験値が足りないということ。だったら実際に買わなくても入るつもりだった金額をメモしておけばいい。無料で経験値を得られる。そして次に生かせばいい。今日エントリーしないと駄目だというなら投資は止めた方がいい。読み合いに勝てるようになる前に資金が枯渇する可能性が大だから。経験値を得る前に退場することになる。

 株式市場はいかに期待値が高く、損失が限定的だと望める地合いを見つけるか。その期待値がどのくらいでどこにあるかは個々人の問題で、基準なんて無いんだから誰も完璧な指南なんて出来ない。性格がかなり重要なことは何となく分かる。待つのが得意な人間、思い切りがいい人間、読み合いが上手い人間、記憶力に自信がある人間。それぞれ違った投資法になる。この中で一番大切なんじゃないかと思うのが、つまり待つこと。潜伏すること。勝てるタイミングまで手を出さないでいられること。

 今はこれくらいしか分からない。もっと何か別に真髄があるのかもしれない。ただ私は待たないと負けると経験したからメモしておく。待てないと負ける。焦っていると負ける。目の前に餌に飛びつくと負ける。

 するべき事は日頃下調べと自己研鑽。心配しなくても兜町が消えるようなことは当面ないのだから。