餅による恣意 

ゲームとか、株とか、本とか(^u^)

デンマークカクタス咲いた

 お店との気温差からかついていた花の半分は落ちてしまった。これはそのまま全部落ちてしまうかなと心配していたのだが、三輪ほど残って咲いてくれた。とても嬉しい。咲いてみて分かったがピンク寄りの白だった。

 艶のある白い花弁が手とも美しく、日の光が花にも葉にも透けて溜め息がでる。

 これからもずっと大切にしていきたい。株も整えていきたいしね。来年は大変になるな。毎年植え替えないといけないハイビスカスと、今年植え替えられていない梅の盆栽二鉢。薔薇と、ローズマリーとパキラ。デンマークカクタスはポットに入ったままで簡素なプラスチックの植木鉢に入れられているだけなので、これもきちんとしなければ。花が終わって適当なタイミングが来たらなるべく早く作業に取り掛かりたい。

 知識も不足しているので、少しずつ勉強。ハオルチアも徒長してしまっているので、株分けしてみたい気もする。薔薇とか専用の手袋を持ってないから、怪我を覚悟で挑まねば。

 植物を育てていると四季を凄く身近に感じる。暦上のイベントなんて盆と正月くらいしかい意識していないけれど、花や葉の成長で気温や天気の移り変わりをはっとするくらい鮮明に感じる。枯れ木の目立つ中、梅の花が可憐で春が来るのを教えてくれる。枯葉が地面に落ちる頃には寒くなり、梅雨の時期はカビやナメクジ、病気にならないかやきもきする。カメムシがつく時期には渋々退治して、外に干した洗濯物にも気を配る。ミニ薔薇なのに大きな花が付いて一人ほくそ笑む。ハイビスカスが咲いて、また枯らさず年をたまげたなと思いながら、夏の強すぎる日差しで弱らないよう鉢の置き場を変えたりする。

 上手くいかないことが多い。しっかり見ているつもりでも弱らせてしまったりして悲しくなる。外を歩いている時に落ちている種を家に持ち帰り、やっぱり芽が出なかったなとがっかりする。

 育て方では鉢植でも一人の人生よりずっと生きる。大切に育てれば千年と生きる。あらゆる形、香りがある。枯らしてしまったが食虫植物も育てていた時期があった。

 植物を楽しもうとすると一生かかる。一生かかっても最後まで面倒を見ることが困難だ。植物を愛する人は、一生退屈することが無い。死んだ後も心配事が残る。誰かにこの愛した植物をたくせるだろうかと思う。

 お店にいけば簡単にさまざまな植物が手に入る。一時の命と割り切って枯れてしまうまでを楽しむ人もいる。家族のように愛情を注ぐ人もいる。人生を賭して庭作りにのめり込む人がいる。好きでも嫌いでも、植物は私達の傍らにあって、寡黙でいてお喋りだ。早朝の散歩、ススキが柔らかく光を内包し、枯葉の下にも緑の葉を見つける。街路樹の足元に誰かが植えた花は、寒さをものともせず咲いていた。収穫されないままの柿が重い重いと枝を下げている。