最後の過ごし方
残りの余命を家で過ごすと父が決めてからばたばたとしていたので更新が遅れた。
介護保険の申請や各種病院の手続きなど沢山のやることがあって、前倒しでどんどんと手をつけて行かないといけない状況だ。高熱を何度も繰り返したりして夜中でもトイレに付き添っている。兄弟の手伝いもあって家に帰ってあと数日で一週間になるが、少しは落ち着いてきたと言えるのだろうか。
分からない。
これからどう生きて行けばいいのか。どう生きていけるのか。
弱っていく父の傍で何かに気が付けたならと思わずにはいられない。今まで自分の生きる理由だった人が居なくなった後どうするのか。自分で決めてこなかったつけが今目前にあって、途方に暮れている。
どんどんと進行していくガンと、衰弱していく父と。今まで自分の足で立って身の回りの事をしていた人間が、産まれた時と同じように出来る事を失っていく。この先沢山の人の助けてを借りても、全て投げ出してしまいたい日々が来るだろう。
死んでいく人間を余所目に、その後の準備をしなくてはいけない事がこんなに辛いとは。
無性に泣きたくなる時がある。変わってくれと縋りつきたくなる。
でもそんな事は出来なくて、父が安心して旅立てるようにできることを。