餅による恣意 

ゲームとか、株とか、本とか(^u^)

集中は訓練

 妹と兄に話を聞くと、集中することにそれ程苦労がないらしいのだ。

 私はもうほんとうに一つの事をするのがとても苦手になってしまって。ネットを見ていても複数の窓を開いて見るのをあちこち変えてしまう。そんな状態だと自覚があるから見るのを一つにしようと思っても、無意識に他の行動を挟むようになってしまっている。

 家事一つとっても意識はあちこちに散ってしまう。あれをしたと思えばこっち、こっちを途中のままにそっち。本を読もうとしても途中で放り出して別の本をとったり、スマホでニュースを見たり。

 散歩中にこれだけを考えるぞと意気込んで歩き始め、帰るころには自己嫌悪。なにせ数歩毎に意識があっちこっちに散ってしまうのだ。会話をしたとして、頭から尻尾まで一貫したことを言うことすらできない。思いついたものから頭を通さずに言葉にし、放った先から解けて忘れる。

 頭の中は雑多な考えがぐるぐる回り、掴もうと思っても掴めない。おそらくだが解決のための思考ではないからだと思われる。何もしないための思考。行動には至らない虚しい問答。行動もしようとせず、受け取らなければならなくなる未来像に怯え。しかもそれは破滅的なものばかり。

 

 今に留まる練習から。例えば瞑想。例えば掃除。目の前の事に意識を集中させる訓練をすること。自分の思考の首根っこを引っ掴んで、勝手に走り出すのをやめさせる。集中する習慣を身に着けることが目的で、他が多少疎かになってもいいのだ。器用にあれもこれも出来る人間じゃないんだから。