餅による恣意 

ゲームとか、株とか、本とか(^u^)

パプリカ

 ちょっとアイスクリーム買うついでに寄った古本屋でパプリカを見つけた。値段は250円で結構ぼろぼろ。

 それでも嬉しかった。ここ最近でかなりw

 その瞬間までは原作を当たってみようなんて思いも無かったのに。パプリカを見た時の感動は忘れていない。圧倒的な世界観と人間を露わにするような現実性。

 私はずっと人間性という考えに捉えられたまま生きてきたけれど、あれほど生々しく人をかきだした作品は見つけれていない。特別では無く。普通に私達が持っているもの。今敏監督の作品は見る人にとって耐えられない事もあると思う。それくらい普段隠そうとしている弱さが見える。

 良い人間になるには。日夜私達はそうなろうと進歩しているはずなんだけれどね。私はぽつねんと置いていかれているようにも感じる。世の中は酷く残酷だ。あの映像の渦に埋もれてしまった無数の人間達。溶けていくように、しかしそれはずっと鮮明で。姿を変貌させていく人間達は何処か楽しそうだ。エヴァンゲリオンでも当初人がLCLに溶ける表現があったが、自分を手放した方が人は幸福感を持つのかもしれない。